わたくし、へなしゅんは田舎ものです。福井県なのに関西弁を話す若狭地方で生まれました。若狭湾でとれた海産物を、京都や大阪におさめていたせいやからやそうです。そんな場所で生まれたのに、小さい頃から新幹線に乗って小山のおばあちゃんちへ行っておりました。
入り江と小さな山しかない若狭小浜から栃木県小山市へ行くためには、東京を通過しなければなりません。戦後のごっつい時代は知りませんが、そんなわけで、新幹線の窓がまだ大きかった時代からひかり号に乗っておりました。
19歳になって、バンドマンになるために東京入りしました。もう30年以上も前のことです。東京はとても大きな街で、わたくしは逃げるように帰ってきました。
東京へ来るたびにいろんなことを思い出しますが、見えている風景は何かを連想させてはくれません。そこにあるのは、まったく違う風景なのです。やしきたかじんの「東京」が聞こえてくるなあ。
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